CAE関連のイベント・セミナー
日程 | イベント・セミナー名 | 場所 | 主催 |
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9月7日 | 電磁界解析ソリューションの事例紹介 | Web | アルゴグラフィックス |
9月14日 | 第7回 アドバンス・シミュレーション・セミナー | Web | アドバンストソフト |
9月20日 | SIMULIA COMMUNITY CONFERENCE JAPAN 2023 | 赤坂 | ダッソー・システムズ |
9月22日 | 生成 AI・大規模言語モデルとCAE | Web | アドバンストソフト |
9月26日 | ATCx 電動化ソリューション | Web | アルテアエンジニアリング |
9月28日 | EMC規格とシミュレーションによる仮想試験環境 | Web | ANSYS |
9月28日 | 自動車技術に関するCAEフォーラム2023秋 | 名古屋 | UTmobI |
9月29日 | 自動車技術に関するCAEフォーラム2023秋 | Web | UTmobI |
10月5日 | デジタルツインの最新テクノロジー ~電磁界・熱・流体の多様なアプリケーション事例~ | 東京 | ANSYS |
10月6日 | 第8回 アドバンス・シミュレーション・セミナー | Web | アドバンストソフト |
10月11日 | ADVENTUREClusterユーザ会2023 | 品川 | SCSK |
10月20日 | 第7回 aPriori セミナー2023 | 東京 | SCSK |
11月10日 | 第9回 アドバンス・シミュレーション・セミナー | Web | アドバンストソフト |
11月10日 | Realis Simulation Japan User Conference 2023 | 東京 | SCSK |
11月10日 | IDAJ SYMPOSIUM 2023 | 横浜 | IDAJ |
12月6日 | pSevenユーザ会 2023 | 東京 | SCSK |
2023年度CAE関連のイベント・セミナー
[問題21]軟鋼の応力歪み曲線
問題
軟鋼の引っ張り試験により得られた公称応力−公称歪み曲線について、A〜Dに対応する用語の組み合わせとして適切なものはどれか。
- A:限界応力、B:下降伏点、C:上降伏点、D:破断応力
- A:上降伏点、B:下降伏点、C:引張強さ、D:破断応力
- A:上降伏点、B:下降伏点、C:破断応力、D:引張強さ
- A:降伏点、B:降伏棚、C:引張強さ、D:破断応力
考え方
軟鋼は、一般的におよそ490N/㎟以下の引っ張り強度の炭素鋼のことを言います。
軟鋼の応力歪み曲線は、図のような形になることが知られています。
降伏点は、上降伏点(図中のA)と下降伏点(図中のB)の2種類があります。単に降伏点と呼ぶ場合は、上降伏点を指します。下降伏点がおおよそ一定になる歪みの範囲は、降伏棚とよばれています。
引張強さは、引張力に対する最大強度ことであって、図中のCに該当します。
したがって、正解は2でした。
[問題19]四面体要素と六面体要素
問題
四面体要素と六面体要素の特徴を表す記述のうち、正しいものはどれか。
- 四面体要素は、自動メッシュによる複雑形状のメッシュ生成に向いている。
- 1次四面体要素は、1次六面体要素よりもアワーグラスモードが発生しやすい。
- 六面体要素は、四面体要素よりも自動メッシュ生成が発達している。
- 2次六面体要素は、2次四面体要素よりも精度が低いので好まれない。
考え方
これは実際の解析業務でもよくある問題なので、先輩CAE技術者はみなさんは、経験的に覚えているようでした。
2次元1次四角形と3次元1次六面体要素では、アワーグラスモードが発生しやすい。
本当は六面体要素のメッシュを生成したいが、自動メッシュの機能が限定されており、手動でメッシュを生成せざるを得ない。
設計者が描いたCADに対して四面体要素のメッシュを自動生成すると、メッシュ数が膨大になりがち。なぜなら、多くの場合、精度の良くするためには2次四面体要素は2次六面体要素よりもメッシュを細分化する必要があるからです。
したがって、正解はaでした。
[問題18]差分近似の種類と精度
問題
関数の1階微分と2階微分の近似(A−C)について、精度と差分近似の適切な組み合わせはどれか。
- A:1次精度の前進差分、B:1次精度の中央差分、C:2次精度の前進差分
- A:1次精度の前進差分、B:1次精度の後退差分、C:3次精度の後退差分
- A:1次精度の後退差分、B:2次精度の中央差分、C:3次精度の前進差分
- A:1次精度の後退差分、B:2次精度の後退差分、C:3次精度の後退差分
- A:1次精度の後退差分、B:2次精度の中央差分、C:2次精度の前進差分
- A:1次精度の後退差分、B:2次精度の後退差分、C:2次精度の後退差分
解き方
差分近似の種類を確認した後、テイラー展開しましょう。
差分近似は、前進・中央・後退の3種類があります。どの差分近似を表しているかは、の符号で決まります。
があれば、前進差分近似
があれば、後退差分近似
との両方があれば、中央差分近似
よって、AからCの近似は、
A:後退差分近似
B:中央差分近似
C:前進差分近似
です。
次に、テイラー展開を利用して近似の精度を調べます。
テイラー展開の公式は次式です。
この公式で、、とおくと、の展開式が得られます。
、とおくと、の展開式が得られます。
、とおくと、の展開式が得られます。
これらを用いて、A、B、Cの差分近似を調べてみましょう。
A:
上式をで割るとの1次式になり、1次の精度を有していると言えます。
B:
上式をで割ると、2次になります。
C:
上式をで割ると、2次になります。
したがって、正解はeでした。
[問題17]3×3のLU分解
問題
行列のLU分解として、適切なものはどれか。
- 、
- 、
- 、
- 、
解き方
LU分解は、行列を行列の積 に分解する手法のようです。
は下三角行列(Lower行列)、は上三角行列(Upper行列)と呼ばれており、次の形式になるそうです。
、
Wikipedia先生によるとLU分解はLR分解とも呼ばれているので、LはLeftと覚えても大丈夫だそうです。
a:がLower行列になっていないので、誤り。
ちなみに、であり、と一致しません。
b:はLower行列になっていますが、がUpper行列になっていないので、誤り。
ちなみに、となり、と一致しません。
c:正しい。
実際に行列の積を計算すると
となり、と一致します。
d:はLower行列、がUpper行列になっていますが、行列の積がと異なるので、誤り。
実際に行列の積を計算すると、となり、と一致しません。
したがって、正解はdでした。