fledgling-cae-engineer’s diary

駆け出しCAE技術者のノート

[問題5]要素タイプと計算可能な応力

問題

次のうち、各要素タイプ(はり要素、シェル要素、ソリッド要素)で計算可能な応力成分の組み合わせが正しいものはどれか。

  • はり要素:曲げ応力、せん断応力、軸力。シェル要素:膜応力、曲げ応力、せん断応力。ソリッド要素:垂直応力とせん断応力。
  • はり要素:膜応力、曲げ応力、せん断応力。シェル要素:曲げ応力、膜応力、軸力。ソリッド要素:垂直応力とせん断応力。
  • はり要素:垂直応力とせん断応力。シェル要素:曲げ応力、せん断応力、軸力。ソリッド要素:曲げ応力、膜応力、せん断応力。
  • はり要素:垂直応力とせん断応力。シェル要素:膜応力、曲げ応力、せん断応力。ソリッド要素:曲げ応力、せん断応力、軸力。

 

解き方

ソリッド要素は、垂直応力とせん断応力を計算できます。

シェル要素は膜応力(面内力)を計算できますが、はり要素はできません。

 

はり要素:

 はり要素の主な未知量は、各節点における変位と回転です。通常、各節点には3つの変位 (x,y,z)と2つの回転 (\theta_x,\theta_y)が存在します。これらの未知量を用いて、はり要素に働く曲げ応力、せん断応力、軸力などの応力成分が計算可能です。

 

シェル要素:

 はり要素の主な未知量は、各節点における変位と回転です。通常、各節点には3つの変位 (x,y,z)と2つの回転 (\theta_x,\theta_y)が存在します。これらの未知量を用いて、シェル要素に働く膜応力、曲げ応力、せん断応力などの応力成分が計算可能です。

 

ソリッド要素:

 ソリッド要素の主な未知量は、各節点における変位です。通常、各節点には3つの変位 (x,y,z)が存在する。これらの未知量を用いて、ソリッド要素に働く3次元の応力成分 (\sigma_x, \sigma_y, \sigma_z, \tau_{xy}, \tau_{yz}, \tau_{zx})が計算可能です。

 

したがって、aが正解です。