fledgling-cae-engineer’s diary

駆け出しCAE技術者のノート

[問題16]ポアソン比の大きい材料と小さい材料

問題

4つの材料(アルミニウム、コンクリート、ゴム、コルク)をポアソン比の大きい順に並べたものとして適切なものはどれか。

 

  • アルミニウム>コンクリート>コルク>ゴム
  • コンクリート>アルミニウム>ゴム>コルク
  • コルク>ゴム>アルミニウム>コンクリート
  • コルク>アルミニウム>コンクリート>ゴム
  • ゴム>コルク>アルミニウム>コンクリート
  • ゴム>コルク>コンクリート>アルミニウム
  • ゴム>アルミニウム>コンクリート>コルク

 

考え方

代表的な材料のポアソン比は暗記しましょう。

 

ゴム(ポアソン比:約0.49)

アルミニウム(ポアソン比:約0.33)

コンクリートポアソン比:約0.2)

コルク(ポアソン比:約0.05)

 

ゴムは、応力を受けると分子鎖が伸びます。このとき、縦方向の変形(伸び)と横方向の変形(縮み)が同程度であることから、ポアソン比は大きくなります。

 

アルミニウムなどの金属のポアソン比は0.3程度です。例外は金で、ポアソン比は0.44とかなり大きいようです。

 

コンクリートは、セメント(接着剤)、骨材(砂や砂利)、水の混合物で構成されています。コンクリートの大部分は骨材で占めており、比較的高い剛性を持っています。これにより、圧縮方向の寸法変化が抑制されています。一方、セメントは骨材間を結合し、コンクリートの弾性特性に寄与します。応力を受けるとセメントが変形し、ポアソン比が小さくなるそうです。

 

したがって、正解はgでした。